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サツマイモつくりの記録＠家庭菜園

難易度　　　

特性 　

• 原産地はメキシコを中心とする熱帯アメリカとされている。
• １６世紀に琉球に伝来し九州に広まり、青木昆陽が救荒作物として日本各地に広めたとされる。
• 野菜の中で最も糖分が多く、ビタミンＣ・Ｅ、カリウム、食物繊維が豊富である。 　　　
• ヒルガオ科の根物野菜で暑さに強く、２０℃から３５℃で良く育つ。
  つるが延びるので狭い畑では作りにくいけど、芋ほりは楽しいので少しでも作りたいものである。 　　　
• コガネムシの幼虫の食害はあるが、ほぼ無農薬で出来る。 　　　　
  植えてしまえばあまり手がかからないので、忙しい人には好都合である。 　　　
• 萌芽適温は８〜３２℃９度以下で種芋は腐敗する。
  地上部の生育適温は３０〜３５℃だがイモの生育には地温２２〜２６℃位がいい。

苗作り

• 苗を買ってもいいが、３月ごろ種芋をプランターに植えて暖かくして苗を作れる。 　
• ３月中頃にプランターに５ｃｍの深さに買って来た芋または前年収穫の芋をびっしり並べ土を被せる。
  十分に水をかけ余分の水は下に抜けるようにする。 　
• 室内の日当たりで、２０℃以上を目標に管理する。ビニールを被せたらよろしい。 　　　
• ２ヶ月過ぎて３０ｃｍ以上に伸びたら切って畑に植える。

土作り・元肥え

• アルカリ性を嫌うので、石灰は入れない。堆肥も虫害の元になるので入れない。
  燐酸の効果は高いが、窒素肥料は入れないほうがいい。 　　　　
  やせた畑では肥料は過燐酸石灰・油粕を少し入れるが、肥えた畑なら無肥料でよろしい。
• 畝幅８０ｃｍに高めの畝を作る。

定植 　

• 自作の苗か、買ってきた苗を３０〜４０ｃｍおきに植える。
  芽先を１０ｃｍ出して横倒しに５ｃｍ深さに埋め、葉は全部地上に出す。
• 潅水した後で苗がしおれないように寒冷紗を細長く四つ折にして被せ、日除けにする。 　　　　
  日差しが強いと葉が枯れてしまい、芋数が少なく巨大芋が出来るようなので葉を枯らさないようにする。
  挿苗時に付いている葉を枯らさずに活着させるのが良品多収のポイントである。
  根が出るのに一週間はかかるので、雨が降らなければ潅水が必要である。

生育過程 　

• つるが延びるまでは草取り土寄せをするが、伸びてしまえばほったらかしでよろしい。 　　　
• 蔓の途中から根が出て小さなイモが出来るので、蔓返しをしたほうがよい。 　
• ほかの畑にまで伸びるようなら蔓を返したり切ったりしてカリ肥料が有れば撒いておく。

収穫 　

• 盆過ぎから少しずつ掘るが、普通は１０月になってから降霜までに掘る。
  定植から１２０日〜１５０日が収穫適期となる。 　
• コガネムシの幼虫が芋を食害するので早く掘ると、芋は小さい。 　　　　
  芋を大きくしようと遅くまでおいておくと幼虫に芋をかじられて見た目が悪く、長く貯蔵が出来ない。 　　　
• 私は貯蔵する芋は水洗いし、よく乾かして新聞紙で包みながらダンボールや穴を開けた発泡スチロールに入れて室内の温かいところで保存する。 　　　　
  貯蔵適温は１０〜１４℃、湿度は９０％である。これより低温では腐敗し、高温では萌芽してくる。

病気・害虫・防除法　　 　

• イモコガ幼虫　　　　　　　　葉を巻いて中に幼虫がいる。大きな被害はないので放置 　　　
• ヨトウ虫など　　　　　　　　過繁茂の葉を食ってくれるので好都合？
• こがねむし幼虫　　　　　　　ダイアジノン粒剤（あまり効果ない）

根部の異常と原因 　

• 裂開　　　　：縦または横に亀裂が入り、外観が劣る。センチュウ類による被害、肥大初期の低温（早植えを避ける）、土壌水分の激変などで起こる。 　　　
• 条溝　　　　：外観が劣り、洗浄に手間がかかる。品種による差が大きい。肥大の早い品種で収穫が遅れるとひどくなる。 　　　
• 皮脈　　　　：品種により異なり、紅赤で発生しやすい。 　　　
• 肉の変色　：内部が黒、褐、青、緑などに変色する。ウイルス病，微量要素の欠乏，貯蔵中の温度ストレスなど。

栄養特性 　

• デンプンが多く、ビタミンC（疲労回復、美肌）、カリウム（塩分排泄、血圧降下）、食物繊維（整腸、排便、コレステロールの低下）が多い。 　　　
• ビタミンCは熱に強くビタミンE（抗酸化性）もあり、かなり多量のポリフェノール（抗酸化性）を含む。 　　　
• 紫色の品種にはアントシアニンが含まれ、黄色の品種にはβカロチンが含まれる。 　　　
• 葉は緑黄色野菜である。

これまでに作った品種

　　 　　
• なると金時　　　　　　　　　ほっこりしておいしい西日本では人気種　　　　　　　　 　　 　　 　　
• 紅アズマ　　　　　　　　　味よく多収穫　皮色赤紫　肉色黄色　大イモになり易い　蔓ボケしにくい 　　
• こがねせんがん　　　　　　　白皮でデンプンが多くほっこり、九州に多い 　　
• 紅金時　　　　　　　　　　　去年初めて植えたけどおいしく苗が安かった。紅アズマと同じかもしれない
• 安納いも　　　　　　　　　　　　クリームのようにトロッとしてすごく甘い種子島原産のイモ 　　
• パープルスイートロード　　　中が紫色の粉質で、アントシアニンを含む健康サツマイモ
  以前の紫いも品種に比べて食味が良い新品種

おいしい料理法

• イモは６０〜７０℃で加熱すると甘くなるが、レンジでは甘みが少なくなる。
• 焼き芋
• てんぷら 　　
• 大学芋 　　
• 茎葉はカロチン、カルシウム、ポリフェノールが豊富な緑黄色野菜である。

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２０１０年サツマイモ栽培暦

６月５日	安納イモ１０本＠５０円と、 なると金時１０本＠３２円の苗を植えつけた。 　　　　　 この後ワラと寒冷紗の四つ折を掛けて日除けをしておく。
６月１７日	パープルスイートロード１０本＠５０円と、 紅アズマ１０本＠３２円の苗を植えつけた。 　　　　　 寒冷紗の四つ折を掛けて日除けをしておく。
７月８日	早く植えた分は蔓がだいぶ茂ってきた。 　　　　　 左の安納イモは葉の色が違う。２本枯れてしまったようだ。
７月２４日	蔓返しを行う。 　　　　　 大雨で崩れた畝を土寄せ修復する。
８月１７日	葉が全面を覆い雑草も生えなくなった。 この後コガネムシ幼虫防除の為ダイアジノン粒剤を撒いた。
９月３日	新しい葉を虫に食われている。 殺虫剤を撒布することにした。
９月１６日	紅アズマを一個だけ掘って試食した。 味はほくほくして上等。
９月２４日	安納いもを二個掘って試食した。 味は甘くて上等。水分は少なく、オレンジ色。
１０月８日	コガネムシ幼虫の被害が多くなるので、早めに全部収穫した。 全部で３８株５７.８kgの収穫であった。	収穫の結果は 品種比較表を参照。

２０１１年サツマイモ栽培暦

５月２６日	紅あずま１０本＠３２円の苗を植えつけた。 　　　　　 しばらく雨模様が続きそうなので、芋蔓定植には好都合だ。
５月３１日	紅金時１０本＠３２円と安納芋１０本＠５０円の苗を植えつけた。
６月１４日	紅高系１０本＠３７円と鳴門金時３本＠４０円の苗を植えつけた。 安納芋が２本枯れかかっているので、その横に鳴門２本植えた。 去年も安納芋２本枯れたので弱いのかもしれない。
６月２９日	安納芋以外は順調に蔓が伸びだした。
７月１１日	安納芋は順調なのは５本くらいで不調だ。 蔓返しをして、土寄せ草削りをした。
８月２０日	蔓を誘導してやらないと、田んぼにまで入ってしまう。 コガネムシの幼虫対策にダイアジノン粒剤を畝の上にまいて土を少し被せた。 毎年幼虫に芋をかじられてしまう。
１０月４日	紅金時を半分と紅あずま全部を掘った。 金時は５株で５．４ｋｇ、あずまは１０株で１１．４ｋｇ。 去年より収量は少ない。
１０月２１日	紅金時を半分と安納芋５株、紅高系１０株を掘った。 金時は５株で１２．０ｋｇ、安納は５株で８．６ｋｇ、紅高系１０株で、６.４ｋｇ。 全部で３５株４３．８ｋｇの収穫であった。

２０１２年サツマイモ栽培暦

３月１０日	今年は苗から作ろうと思って、プランターに去年の芋を植え込んだ。 　　　　　 右側に安納芋、左側は品種がわからなくなったけど紅東ではないか。 この上に３cm位の土を被せた。
４月１６日	やっと芽が出てきた状態。温度不足は否めない。 　　　　　 赤い芽は安納芋、緑の芽は紅あずま。 植えられるのはいつになるか。
５月１５日	発芽して一カ月目。安納芋はたくさん出て長さ２０ｃｍになってるが 紅あずまは一本だけで伸びも悪い。 種イモは悪くなかったと思うが、腐ったのか。
５月２９日	安納芋をプランターに３本植えた。 畑に安納芋１０本と紅あずま１０本を植えた。 根付くまで藁と寒冷紗を被せておく。
６月１５日	今年も購入した安納芋苗は枯れるのが多い。５本枯れてしまった。 枯れたところに自作の安納芋を植えていく。
６月２４日	プランターの安納芋苗がたくさんできている。 ちょっと遅いけど、苗があるのでジャガイモ後に１５本植えた。 全部で５２本になった。
７月１６日	毎年コガネムシ幼虫の被害が大きいので、対策として ダイアジノン粒剤を畝の頂点にまいて土寄せをした。 あまり効果は望めないだろう。
９月２１日	一株を試し掘りした。 １．４ｋｇとまずまずの出来であった。 今の時期は虫食いが少ない。
１０月１２日	なると金時１０株を掘って１２．４ｋｇの収穫であった。 安納芋早く植えた分を掘って９株で９．８ｋｇ。
１０月１４日	安納芋遅く植えた分も掘って、１１株で９．０ｋｇ。小さな芋が多い。 紅あずまも含め全部で５５株で４４．２ｋｇを収穫できた。 今年は収量が少ないが早く掘ったので虫食いが少なかった

２０１３年サツマイモ栽培暦

３月１４日	プランターに去年の芋を植え込んだ。安納芋は自作苗のほうが丈夫な気がする。 　　　　　 右側に安納芋、左側は紅あずま。 芋の上に３cm位の土を被せた。
６月９日	自作の苗は伸びが悪いが、短くても植え付けた。安納芋 ５日前に購入した紅あずまと鳴門金時を１０本づつ植え付けた。 鳴門金時はバイオ苗で１本５０円もする。収量が多く、保存がきくとのこと。
６月２２日	安納芋はよく根付いて元気だ。自作苗の方が根付きがいいと思う。 　　　　　 購入苗は晴天のせいもあって、植え傷みがひどく、２本枯れてしまった。 ジャガイモを掘ったところに自作苗を植え付けた。 少し遅いけど、場所がなかったので仕方がない。
７月１０日	全てが良く根付いて蔓が伸びてきた。 ダイアジノン粒剤を撒いて、畝を高く盛り上げる。
７月２２日	除草し、茎の途中から根を降ろしてるものは、根を切ってやる。 蔓返しといって、蔓を引きはがすと芋の出来がいいそうだ。
８月１６日	畝いっぱいに蔓が茂って盛り上がっている。
９月２４日	一株試食用に紅あずまを掘ってみた。 １．２ｋｇあり、おいしい。
１１月１日	紅あずまを１０月１９日に収穫した。１０株で１２ｋｇ 安納芋は今日収穫した。１３株で１４．８ｋｇ 他に鳴門金時が８株で９．６ｋｇ。

２０１４年サツマイモ栽培暦

６月３日	今年は苗を作らなかったので、ベニアズマの蔓を３０本購入して植えた。 　　　　　 紅はるかの苗取り用のポット苗が売ってあったので、一本植えた。
６月１４日	なると金時の苗を１０本植えた。 　　　　　 紅はるかはまだ伸びてくる気配がない。
７月２日	紅はるかの苗がやっと伸びてきたので、４本だけ植えた。 一ヶ月もかかり、7月になってしまったので、大きな芋はできないだろう。 ベニアズマは畝を覆うくらいになってきた。
９月３０日	紅あずまを一部分収穫した。
１０月３０日	紅はるかを全部収穫した。 遅く植えたので、遅く収穫したが、十分な収穫量があった。 2回薬剤を撒いたせいか、虫食いが殆どなかった。

２０１５年サツマイモ栽培暦

５月２５日	イチゴが終わったので、ベニアズマを１０本植えた。 　　　　　 いい天気が続くので、植え傷みしそうだ。
６月１６日	2回目が6月4日、今日が3回目の定植で30本植えた。 　　　　　 曇り雨が続きそうで、植えやすい。
７月８日	最初植えたところは蔓が伸びて畝を覆うようになった。 遅く植えたところも蔓を伸ばし始めた。
７月１２日	蔓おこしをして、土寄せをした。 台風の大雨で畝の土が流されている。
１０月１３日	9月頃に2回薬剤を撒いておいたが 今日初収穫で1株掘ってみた。
１０月２２日	薬剤を使用しても結構虫食いが多い。 全て収穫し、３０株で合計３４．３ｋｇであった。 巨大イモが多かった。

２０１６年サツマイモ栽培暦

５月２９日	紅あずまを１０本買って植えた。 　　　　　 その後６月４日に２回目のサツマイモ１０本を植えた。 ２回目の品種は紅さつまと書いてあった。３回目はベニハルカ１０本。
７月３日	蔓が伸びてきたので、蔓返しをした。 　　　　　 となりの畝に蔓が伸びるので、整理が大変だ。
１０月１４日	サツマイモ収穫始め。２５日くらいに全部収穫した。 　　　　　 重さをはかってなかったけど、ベニアズマは１０株で１７ｋｇ 紅さつまは１０株で１０ｋｇくらい。ベニハルカ１０株で１１ｋｇくらい。

２０１７年サツマイモ栽培暦

６月１日	紅あずまを１０本買って植えた。 　　　　　 雨が少ないので畝を寒冷紗で覆ってやる。
８月５日	紅あずまを１０本買って植えた。 　　　　　 葉がよく茂って、つるが伸び放題だ。
１０月１９日	紅あずまを初収穫した。味はいいけど相変わらず虫食いが多い。 　　　　　 ダイアジノンを使ってるけど効果は少ない。 最終収穫は雨で遅れて１１月に入ってしまった。

２０１８年サツマイモ栽培暦

５月２８日	紅あずまを２０本買って植えた。 　　　　　 今回の苗はあまり良くない。
７月１２日	さつまいもが繁茂してきた。 　　　　　 コガネムシ幼虫の対策が必要だが、なかなか手が回らない。

２０１９年サツマイモ栽培暦

６月４日

紅あずまを１０本、なると金時１０本買って植えた。 　　　　　 その後、２日おきに鳴門金時２０本、安納芋１０本、紅あずま１０本